いつも笑顔でいるため”サンシャイン”というニックネームを持つデリーシャ・ミルトン・ジョーンズは、スパークス２連覇の立役者であると同時に、２０００年シドニー五輪の金メダリストでもある。今年のアテネ五輪代表にも選ばれていた彼女であるが、キューバへの遠征前の練習で膝を故障したという心配なニュースが入ってきた。現時点で詳しい状況は把握できないが、デリーシャの離脱はアテネ五輪のみならず、王座奪回を目指すスパークスにとって大きな痛手となろう。
デリーシャ・ミルトンはジョージア州ライスボロという小さな町で、信仰の篤い家族の中で育った。現在身長１８５ｃｍながら、７フッター並みの腕の長さを誇るデリーシャは、まさにバスケットボールをするために生まれてきたような体格であった。１歳違いの姉シャーメインとハイスクール、フロリダ大とともにプレーしたデリーシャは、ゲイターズを４年連続ＮＣＡＡトーナメントに導き、９７年には全米最優秀選手に贈られるウェイド・トロフィーを獲得した。卒業後、ＡＢＬを選んだデリーシャだったが、リーグは２年で解散し、９９年のＷＮＢＡドラフトでスパークスに１巡目（全体４位）で指名されたのである。
強豪スパークスに入団したデリーシャは１年目から先発に定着し、０１、０２年にはチームの２連覇に大きく貢献した。３連覇を目指したスパークスは惜しくもファイナルで敗れたが、デリーシャはファイナル３試合で平均１８．７得点と大車輪の活躍であった。昨年、大学時代に知り合ったプロバスケット選手のロナルド・ジョーンズと結婚し、充実した生活を糧に五輪に臨もうとしていた矢先に起きた怪我は不運としか言いようがない。デリーシャの一日も早い復活を祈りたい。
(Last Update 2004/2/25)
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